2017.09.12

(株)ソーアップが【かながわ経済新聞】に掲載されました

平成29年9月号の【かながわ経済新聞】に
(株)ソーアップ (相模原市南区大野台3-25-29)が紹介されました。

■【産業あるある情報】(株)ソーアップ

乗るだけで「ロコモ」予防

縫製工場のソーアップ(相模原市南区大野台、042-752-5050)は、要支援・要介護の主要因となる「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」を予防するフィットネス装置を開発、本格展開を始めた。台の上に乗ってボタンを押すと、1分間に120~540回に及ぶ低周波の振動が生じて筋肉を収縮させる。これにより、短時間での筋力アップが図れ、関節症の予防・緩和を実現するという。医療・健康分野への新規参入製品の第一弾だ。

縫製メーカーが新規参入

開発に当たり、済生会東部病院(横浜市鶴見区)の前整形外科部長・野本聡医師が協力した。
ロコモは筋肉や運動器の障害、衰えによって、歩いたり、立ったりすることが困難で要介護となるリスクが高い状態を指す。
そこで、同社ではロコモにつながる関節疾患、中でも”膝の痛み”に着目。ロコモ予防には運動療法で筋力アップをすることが有効として今回の「ロコモトレーナー」を誕生させた。

振動で筋力アップ

「(新規参入に当たり)”健康寿命の向上”をテーマにした製品を考えていました。健康寿命を妨げているのは、やはり膝の痛みです。大手検索サイトでは『膝の痛み』で調べられる件数が毎月30万件以上あります」と、開発部の磯田俊介部長。
同装置は”乗るだけ”で無数の微振動が筋肉を屈伸させ、休眠している筋肉を短時間で活性化させる。膝の周囲の筋肉をほぐすとともに、筋力アップを実現する。1日3~5分程度の使用で効果が確認できるという。
同病院の野本医師が協力し、膝痛を抱える60~80代の患者11人に臨床試験をしたところ、9人から「改善が実感できた」という結果が得られた。

磯田部長は「膝の痛みを和らげる運動はいくつもありますが、続かなかったり、実感できなかったりします。その点、この装置なら短期間で効果が出せます」と話している。

定価は38万5000円(税別)。接・整骨院や整形外科、リハビリ施設など、高齢者の来訪が多く、運動習慣を推奨する施設に提案。一般家庭への販売も見込んでいる。

”健康寿命の向上”に着目

同社は縫製加工したカー用品の製造販売を主力とする企業。ただ、自動車販売台数が業績を左右するため、事業の柱の一つとして育てようとしているのが、健康や医療関連分野。「これからの高齢化社会で、健康寿命の向上に関連した製品は間違いなくニーズが出てきます」(磯田部長)としており、今後も力を入れる考えだ。

(かながわ経済新聞2017年9月号6面掲載)

上に戻る