2021.04.13

(有)河野製作所が「かながわ経済新聞」に掲載されました

2021年4月号の【かながわ経済新聞】に(有)河野製作所(相模原市南区麻溝台5-17-4)が紹介されました。

■【産業あるある情報】(有)河野製作所

加工業に大切な「正三角形」の経営 河野製作所、バランス重視で成長

河野製作所(相模原市南区麻溝台、046.259.2170)は“正三角形”を意識した経営を進める。機械加工を手掛ける同社だが、十数年前までは取引先がわずか数社だったものの、現在は取引先100社超に及び、成長を続ける。河野崇社長は、金属加工業が成長する上での必要な要素として「設備・人・仕事量のバランスが取れた三角形」を挙げる。それも“正三角形に近い状態”にすることで、おのずと収益もアップするという。

座間市小松原に工場を持っており、半導体関連や自動車・防衛・医療関連部品などの超精密な切削加工を手掛ける。素材にもよるが、直径0.5㍉~50㍉、長さ250㍉。精度は0.005㍉単位での加工が可能。寸法公差も旋盤加工であれば内外径0.01㍉、同芯度0.01㍉まで十分対応できるという。

「営業を頑張れば仕事量は増えます。しかし『設備』とそれを動かす『人』とのバランスが保たれていないと、何らかの問題が出てきます」と河野社長。

仕事量に対し、既存設備と人員が不足していたら明らかにキャパオーバーになり、逆に設備や人員が十分でも、それに見合う仕事量が確保できなければ利益が出ない。同社はこの3要素を正三角形に近づけるように意識しているという。

特定の取引先に依存せず顧客を分散化しているのも特徴。大口取引先1社に頼ってしまう体質だと、その企業の動向に左右されやすい。あえて分散することで、経営の安定化につなげている。

取引先を増やすために、何か特別なことをしているわけではないという。「地道な信頼の積み重ね」(河野社長)と説く。「あえて言うならば、きれいな品物を納品するように心掛けています。納期も大切にしています」(同)とも。デジタル全盛時代ながらも、商売の基本的なスタンスを貫き続けている。

(かながわ経済新聞2021年4月号6面掲載)

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