2016.02.12

「(株)向洋技研」が【かながわ経済新聞】に掲載されました

平成28年2月号の【かながわ経済新聞】に、
(株)向洋技研(中央区田名4020-4)が紹介されました。

■【産業あるある情報】(株)小池設備

スポット溶接に革命

向洋技研(相模原市中央区田名、℡042-760-4306)は、スポット溶接の世界に革命を起こす。電極板がなくても、片側一方向から通電させるだけで、瞬時に溶接できる技術を開発した。金属の片側に保護フィルムや塗装膜などの”絶縁体”が付いている場合でも、はがさずに作業できる。溶接痕もない。一方向にプラスとマイナスの電力を同時に流す「同軸インダイレクト方式」を採用したということで、可能になったという。

片側絶縁体でも作業可能

ステンレスやアルミ、鉄などに使用できる。具体的には、カラー鋼板や表面に保護フィルムが貼ってある金属の溶接に効果を発揮する。

通常、金属同士をスポット的に溶接する場合は、接合したい部分を通電し、温度を1500度C(鉄の場合)まで高める。

電気を流すにはプラス極とマイナス極が必要だが、今までは電極板(マイナス)上に素材を置いて、その上から専用ガンで電気(プラス)を流していた。

0.01秒で溶接

今回採用した「インダイレクト方式」では、マイナス電極の周りを囲むようにプラス電力を同時に発生させることで、溶接ができるようにした。溶接時間はなんと0.01秒。消費電力を従来比の7分の1以下に抑えられるという。

「シャチハタ印鑑のような技術です。外側がプラス、内側の印鑑部分がマイナスです」と甲斐美利社長は説明する。

同技術を使うことで、表面に保護フィルムが貼ってある金属の裏側を溶接したい場合でも、片面方向からできるので、フィルムをはがさずに済むほか、表面に塗装が施してある金属でも、傷つけることなく裏側のみを溶接できる。

今後は、同社で製造販売するテーブルスポット溶接機への標準搭載を視野に入れる。

■1点重点主義
同社は社員数30人の溶接機メーカー。「テーブルスポット溶接機」という他社も手掛けないタイプを専門に扱っている。
テーブル型で多関節ロボットアームを使い、奥深い箱物の溶接作業ができる。コピー機や配電盤、自動販売機の筐体など、用途も幅広い。

初めて世に出たのは1988年。今やこの溶接機は「マイスポット」の名称で、実に世界20か国、1200社以上の工場で愛用されている。創業以来、溶接一筋。多角化せず、甲斐社長いわく「一点重点主義」により技術を磨いていったことで、オンリーワン企業に成長。新技術開発につなげた。2013年には県工業技術開発大賞、産業Navi大賞も受賞している。

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